余った香水の正しい捨て方&活用術!トイレに捨ててもいい?香水が開かない時は?中身の処分からおしゃれなリユースアイデアまで解説


「余った香水の処分方法がわからない」

「開かない香水はどう処分すればいい?」

「トイレに流しても大丈夫?」

「使いきれなかった香水、活用する方法はない?」
本記事では、そんなお悩みを解決します!
また、記事後半では香水を正しく処分するだけでなく、ルームフレグランスやバスアロマとして再利用することで、最後まで香りを楽しむ方法もご紹介させていただきます。

香水の正しい捨て方とは?まず知っておくべきポイント
香水は、日常生活に華やかさや個性を加える一方で、使い切れずに残ってしまうことも少なくありません。しかし、香水を適切に処分しないと、環境に悪影響を与える可能性があります。香水はアルコールを含んでいるため、通常のゴミとして捨てると引火性の危険やリサイクルプロセスの妨げになることがあります。そのため、正しい処分方法を理解しておくことが大切です。
香水処分前の確認ポイント

香水を処分する前に確認すべきポイントを押さえましょう。
まず香水が「中身のある状態」なのか「中身を使い切った状態」なのかを確認する必要があります。この違いによって処分方法が変わるためです。また、自分の自治体が定めるゴミ分別ルールを確認し、香水の瓶が可燃ゴミなのか、不燃ゴミなのか、または資源ゴミとして扱われるのかを把握することも重要です。自治体ごとに対応が異なるため、事前の確認が欠かせません。
一方で、「そもそも捨てずに活用する方法はないか?」と考えることも、環境保護の観点からは意義があります。香水がまだ使える状態であれば、捨てるのではなく再利用や他人への譲渡を検討するのも一つの手段です。例えば、フリマアプリを通じて他の人に再販したり、ルームフレグランスとして活用することで、香水の価値を最大限に引き出すことができます。
次に、香水の中身を処分する具体的な手順について詳しく見ていきます。
香水の中身の処分方法:環境に配慮した手順
中身が残った香水の処分手順

香水の中身を処分する際は、環境への配慮と安全性を意識することが重要です。香水にはアルコールや香料などの化学成分が含まれており、誤った方法で処分すると環境汚染や火災のリスクがあります。以下では、正しい処分方法をステップごとに詳しく解説し、注意すべきNG例と香水瓶の適切な処分方法についても触れます。
ステップ1: 残量を確認する
香水が少量しか残っていない場合と大量に残っている場合では処分方法が異なります。まず、瓶を確認し、液体の量を把握してください。
ステップ2: 少量の香水を処分する場合
紙や布に吸収させる
少量の香水は新聞紙やペーパータオルにしっかり吸収させてから処分するのが安全です。吸収させる際は、平らな場所に紙や布を広げ、香水を少しずつ注いで吸わせていきます。
密閉して可燃ゴミとして捨てる
吸収した紙や布はビニール袋に入れて密閉し、自治体のルールに従い可燃ゴミとして廃棄します。密閉することで香りが漏れるのを防ぎます。
ステップ3: 大量の香水を処分する場合
吸水性の高い素材を使用する
大量の香水には猫砂や新聞紙など吸収力のある素材が適しています。これらをトレイやボウルに広げ、香水を少しずつ注ぎます。
乾燥させて廃棄する
素材が液体を吸収した後、風通しの良い場所で乾燥させます。乾燥後、素材をビニール袋に密閉し、可燃ゴミとして処分してください。
香水瓶の処分方法と注意点
香水瓶はガラス製であることが一般的ですが、キャップやスプレーノズルに金属やプラスチックが使われていることが多く、適切に分別して処分する必要があります。
キャップやスプレーノズルを外す手順
ゴム手袋
ペンチ
布
布やタオルを作業台に敷き、香水瓶を安定させます。滑り止め効果があるため、瓶の破損を防ぎます。
キャップを手で回し、硬い場合はゴム手袋を使用して回します。差し込み式の場合は、上下に力を加えながらゆっくり引き抜きます。
ペンチでノズルの根元をつかみ、軽く回しながら外します。破損のリスクがあるため、力を入れすぎないよう注意してください。
瓶の処分方法
中身を完全に空にしてから処分します。中身が残ったままでは回収されない場合が多いため注意が必要です。
ガラス瓶は自治体の分別ルールに従い、「資源ゴミ」または「不燃ゴミ」として処分します。
割れた瓶は新聞紙で包み、怪我のリスクを防ぎながら廃棄してください。

香水の捨て方でNGな行動

香水を処分する際、正しい知識がないと以下のような誤った方法を選んでしまうことがあります。これらは環境汚染や安全上のリスクを引き起こすため、避けるべきです。
NG例1: 排水口やトイレに流す
香水を排水口やトイレに流すと、アルコールや香料が下水処理設備に負担をかけるだけでなく、水質汚染の原因となります。これは特に注意が必要な行為です。
NG例2: 瓶を中身ごとゴミ袋に入れる
中身が残ったままの香水瓶をそのまま捨てると、香りが周囲に広がるだけでなく、引火や爆発のリスクが高まります。必ず中身を完全に処理してから瓶を廃棄してください。
NG例3: 自然環境に廃棄する
香水を土に捨てたり、川や湖に流すことは、化学成分が生態系に悪影響を与えるため絶対に避けましょう。

不要な香水をおしゃれに再利用する方法
香水を捨てるのではなく、有効活用することで、新たな価値を生み出すことができます。香水の特徴である香りを活かした再利用方法は、自宅でのリラックス効果やインテリアのアクセントとして活用できるため、多くのメリットがあります。以下では、具体的なアイデアを紹介します。
ルームフレグランスとして香りを楽しむ
手作りディフューザーで香りを楽しむ方法

香水とリードスティックを使ってオリジナルディフューザーを作成できます。
~実施手順~
空の瓶(小さな花瓶や香水瓶)
無水エタノール(ドラッグストアやオンラインで購入可能)
リードスティック
少量を手に取って香りを確認します。香りが弱いと感じた場合は、香水をさらに1〜2滴追加します。ただし、香りが強すぎると肌に負担をかける場合があるため、適量を守りましょう。

バスアロマでリラックスタイムを演出

お風呂に香水を数滴加える
バスタブにお湯をため、香水を数滴垂らすだけで簡単にバスアロマとして楽しむことができます。肌が敏感な場合は少量から試し、刺激がないか確認してください。
ボディケアに香りを取り入れるアイデア
お気に入りの香水を使って、簡単にオリジナルの香り付きボディケアアイテムを作る方法をご紹介します。以下の手順を実施すれば、自宅で手軽に香りを楽しむことができます。
~実施手順~
無香料のボディローションまたはオイル(ドラッグストアや通販で購入可能)
使いたい香水(少量でOK)
小さなスプーンまたはマドラー(混ぜるため)
空の容器または元のボディローションの容器
空の容器を使う場合は、中身を完全に取り除き、中性洗剤で洗って乾かします。清潔な容器を使用することで品質を保てます。
無香料のボディローションを容器に適量(100ml程度)入れます。
香水を3〜5滴加えます(香りが強すぎないか様子を見ながら少しずつ加えてください)。スプーンやマドラーを使って、ローションと香水が均一になるようにしっかり混ぜます。
少量を手に取って香りを確認します。香りが弱いと感じた場合は、香水をさらに1〜2滴追加します。ただし、香りが強すぎると肌に負担をかける場合があるため、適量を守りましょう。
完成した香り付きボディローションを清潔な容器に入れて保存します。
冷暗所で保管し、1〜2か月以内に使い切るようにしてください。
使用時の注意点
香水の成分が肌に刺激を与える場合があります。初めて使用する場合は、少量を腕の内側など目立たない場所に塗り、異常がないか確認してください。
保存期間中は香りが変化することがありますので、使い切りサイズで作るのがおすすめです。
アルコール濃度の高い香水は乾燥肌の方には刺激となることがあるため、無香料オイルをベースにするのも良い方法です。
ハンドメイドアイテムに活用
オリジナルルームスプレーの作り方

香水を無水エタノールと混ぜてスプレーボトルに入れることで、簡単にオリジナルルームスプレーが作れます。
~実施手順~
無水エタノール(ドラッグストアやオンラインで購入可能)
水(精製水または浄水)
香水(使いたい香り)
スプレーボトル(100mlサイズがおすすめ)
小さな計量カップやスプーン
新しいスプレーボトルを使用するか、使用済みのボトルを中性洗剤で洗い、完全に乾燥させます。清潔さを保つことで品質が長持ちします。
計量カップに無水エタノールを30ml注ぎます。
香水を10滴ほど加え、計量カップ内で軽く混ぜます。香りの濃さはお好みに応じて調整可能です。
同じ計量カップに水(精製水または浄水)を70ml加えます。これで100mlのスプレー液が完成します。再度軽く混ぜ合わせて、均一な液体にします。
完成した液体をスプレーボトルに注ぎます。漏れないようにキャップをしっかり閉めてください。
注意点
香水と無水エタノールは火気厳禁のため、火の近くで作業しないよう注意してください。
使用前にスプレーボトルを軽く振ることで、成分が均一に混ざります。
キャンドル作りで香りをプラスする方法

手作りキャンドルの材料に香水を少量加えることで、香り付きキャンドルが完成します。使用する香水の量は控えめにしましょう。
~実施手順~
キャンドル用ワックス(ソイワックスやパラフィンワックスがおすすめ)
芯(キャンドル用の専用芯)
香水(少量で十分)
耐熱容器(ガラスジャーなど)
鍋(湯煎用)
割りばしや竹串(芯を固定するため)
鍋にお湯を沸かし、その上に温かいボウルを置いて湯煎します。ワックスをボウルに入れて、完全に溶けるまでかき混ぜます。
熱い容器の中心に芯を立てます。芯が倒れないように、割りばしや竹串で固定してください。割りばしを容器の上に渡し、芯を挟むと簡単に固定できます。
ワックスが溶けたら、香水を5〜10滴程度加えます。熱で香りが飛ぶ可能性があるため、量は少し控えめにします。香水を入れた後、全体を考えて香りを均一にします。
溶けたワックスを熱した容器にゆっくり注ぎます。芯が中心になっている事を確認しながら作業してください。
常温で冷やし、完全に固まるまで数時間放置します。すぐに冷やすとひび割れの原因になるため、冷蔵庫は使用しないでください。
ワックスが完全に決まったら、芯を適度な長さ(約1cm程度)にカットして完成です。
使用時の注意点
ワックスを溶かす際、火傷に注意してください。必ず温熱手袋を着用し、安全な場所で作業しましょう。香水の量を多くすると火が大きくなり危険な場合があるため、必ず適量を守ってください。
アートやインテリアのアクセントに

香水瓶をインテリアとして活用
デザイン性の高い香水瓶を花瓶やオブジェとしてそのまま飾ることで、空間に華やかさを加えることができます。
花瓶や小物入れとしてリサイクルするアイデア
キャップやノズルを外した瓶を小さな花瓶やアクセサリーの小物入れとして再利用することが可能です。
フリマアプリやオンラインマーケットで再販する
未使用・使用中の香水を出品するコツ
フリマアプリ「メルカリ」や「ラクマ」を利用すれば、不要になった香水を簡単に出品できます。未使用の香水だけでなく、使用中の香水でも適切な情報を記載することで購入者の信頼を得ることができます。
フリマアプリ業界では、メルカリが会員数も多く、比較的スピーディーに販売ができる可能性が高いため利用するならメルカリがおすすめです。
【メルカリ】
メルカリやラクマで香水を出品するときのポイント
香水の残量を記載する
残量が「どれくらいあるか」を確認します。残量が分かる場合は、「約〇割残り」や「〇ml程度」と測定し、記載してあげましょう。
商品名を記載する
メーカー名や香水の名前を含め、「〇〇 香水 50ml 未使用」または「〇〇 香水 約7割残り 使用済み」と明確に記載します。これにより、購入者が一目で商品状態を理解できます。
商品説明を書く
商品説明は具体的に記載してください。中古品ということもあり、購入者側への不安払しょくをしてあげることが販売する上で非常に重要です。以下の要素を説明文に記載すると購入率UPが見込めます。保管方法:「直射日光を避けて保管していました」など丁寧に説明
- 保管方法:「直射日光を避けて保管していました」など丁寧に説明
- 箱や付属品の有無:「元箱付き」「箱なし」などを明記
- 香りの系統:「フローラル系」「ウッディ系」など具体的な香りの特徴
- 使用状況:「購入後1~2回使用」「残量約7割残り」など具体的に記載
- 購入時期:「〇〇年〇月に購入」と記載し、購入時の経緯を補足します。
価格を設定する
新品の市場価格を確認し、使用済みであれば3割~5割引程度を目安に設定します。

例えば新品8,000円の香水なら、4,000~5,000円程度で価格設定し様子を見てみましょう!
アルコールが含まれている香水の発送について 意点
香水は航空便では送れない場合があります。必ず配送方法の規定を確認し、陸送で対応可能な方法を選択してください。また一部のフリマアプリでは、使用済みの香水を出品できない場合があります。規約を確認し、ルールに違反しないよう注意しましょう。
捨てるべき?活用すべき?香水の選別基準
香水の状態をチェックするポイント

香水を捨てるべきか、それとも再利用すべきか迷ったときは、いくつかのポイントを基準に判断すると良いでしょう。以下のポイントをチェックしてください。
香りが変化していないか確認
香水は保存状態や時間の経過によって香りが変化することがあります。購入時の香りと比べて、次のような異変が感じられる場合は捨てることを検討しましょう。
- 香りが酸っぱくなっている
- アルコールの匂いが強すぎる
- 元の香りのバランスが崩れている
色や濁りを確認
香水の色が濃くなったり、液体が濁っている場合も品質の劣化を示しています。特に透明な香水が黄色っぽく変化した場合は、酸化が進んでいる可能性があります。
保存期間をチェック
香水には使用期限の明確な記載はありませんが、開封後3~5年が目安です。未開封であれば10年以上持つ場合もありますが、開封後は空気との接触により劣化が進むため、保存期間を目安に判断してください。
まとめ
香水の選別は状態、保存環境、自分のニーズを考慮して行うことがポイントです。使えそうな香水は再利用や譲渡を検討し、状態が悪いものは適切に処分することで、香水の価値を最大限に活かしましょう。